病児保育

共働き夫婦のこどもが風邪をひいたり、腸炎になったりした場合。

入院しなくてはいけないほどの病気であれば、入院、となる。
そうでないような病気でや感染症であれば、
1. どちらの親が、もしくは両親が、仕事を休んで、こどもをみる
2. こどもだけで家で留守番
3. 祖父母に預ける
4. シッターさんを雇う
5. 病児保育に預ける
などの選択肢が出てくる。

2. は海外では虐待になり、また低年齢のときには難しい。4. もシッター補助券なるものが存在するが、金銭的に厳しいことになる。
実際は、1. 、3. 、 5.のどれかとなる。
1. は簡単だ。職場に連絡するだけ。ただ、外科系の親であれば、手術日なら手術が延期となり、患者は入院とその準備をしてきたにもかかわらず、退院、となる（代わりの医師ができるかどうかはその診療科の規模、代わりの医師の技術の問題で、専門化、細分化されていることも多いので代理医師の手配は難しいことも多い）。3. は祖父母が必ずしも近くにいるわけではない、不幸にもすでに死んでいることもある。そして感染症の病児を預けるほど、元気ではないこともある。逆に、まだ働き盛りの祖父母おり、暇ではない。祖父母＝ひま、という固定概念は良くない。祖父母＝忙しくしているけど、弱い、と思うべき。
なので、安定の預け先は5. となる。

病児保育にこども預けたことのある親はどれぐらいいるのだろう。そして、そのシステムを知っている世の中の人はどれぐらいいるのだろう。「保育園落ちた日本死ね！！！」ということばから約8年。
「病児保育埋まっていた日本死ね！！！」と思った親はいくらかいるのではないだろうか。

病児保育に預けるには、
a. まず小児科受診する
b. 病児保育の予約する（空きがあるか電話して確認する：ネットのところもある）

a. は、受診することは普通であるので、何ら問題ない。
問題は、b. である。

入院じゃなくて病児保育に預けてもいいよ的な書類をゲットしたら、病児保育室に空きを確認する。
市町村によってシステムが全然違うが、うちの住んでいる市のシステムがこれまた、非効率非効率。
α病児保育に電話する→「こうこうこういう症状でこどもを預けたいですが、、、」→「いつからですか？」→などの問診のようなやりとりを5分程度？したあと、「あぁ、うち満室です。」。
ぉぃぉぃ、症状聞く、必要ないだろう。最初から言えよ。
次にβ病児保育に電話する→「こうこうこういう症状でこどもを預けたいですが、、、」→「いつからですか？」→などの問診のようなやりとりを5分程度？したあと、「あぁ、うち、満室です」。
ぉぃぉぃ、症状聞く、必要ないだろう。最初から言えよ。
γ病児保育に電話する→「こうこうこういう症状でこどもを預けたいですが、、、」→「いつからですか？」→などの問診のようなやりとりを5分程度？したあと、「あぁ、うち満室です。」。
ぉぃぉぃ、症状聞く、必要ないだろう。最初から言えよ。
、とこんな感じである。

こどもが病気なのに、働くんか、という意見もあるが、それは共働き夫婦で各家庭の問題なので、そのような意見はとりあえず受け付けない。

インフルエンザ、風疹や水ぼうそうなどのある特定の感染症のこどもを病児保育に預けると、「隔離室」というところに入る。「隔離室」は個室ではなくて、たとえばインフルエンザの子が数人おり、普通の風邪のこどもと別部屋となっている。たとえば、こどもがインフルエンザになったとしよう。α病児保育の隔離室に、たとえば、先客に1人水ぼうそうがいれば、α保育室に空きがあっても、入れない。隔離室が水ぼうそうで埋まっているから。β保育室の隔離室も先客に1人水ぼうそうがいれば、入れない。αとβの隔離室でその一人ずつを集めれば、他の感染症の隔離室を設けることができるのに、そのようなシステムは我が市町村にはない。

それに疑問を思ったドクターが構築したシステムが、あずかるこちゃん である。上記のような病児を預けるときの親としての必要過程に無駄を感じたのだろう。これだとオンラインでここが空いている、ここの隔離室はいまこの病気を受け入れている、など親だけではなく、病児保育室同士でも、確認できる。

このシステムを我が市町村にも2年前に提案してみたが、拒否された。

「病児保育システム変えようとしない●※市死ね！！！」　とは言わないが、そのような気分になったのは否めない。

国は、大人に心底働いてほしいと思っているのか？

それなら、入院するほど重症じゃなくても、入院させてもらいたい、ともおもう。なぜなら、入院は完全看護だし、こども医療費助成制度で受給者証を持っていれば、1日自己負担1000円程度で入院できる。。。病児保育だと2000円程度自己負担が必要。費用対効果面で入院がよい。
この値段設定もちょっとおかしいとおもう。